ちょっぴり上から目線な学生が書くブログ

大学3年次を休学中し、インド留学と世界一周へ。IT留学と人材会社で長期インターンを経験し、17年1月から約2ヶ月の世界一周。留学、恋、人生観、旅、その他は自由に書きたいことを書いてます。

インド恋愛留学 ~インドで大人の階段を上がった話~

そもそも恋愛とはなんだろうか?

「恋は人を変えるんです!」

天然パーマの彼は、いつものように髪の毛をうねらせながら、金曜恒例のMISAOパーティーにてこの言葉を放った。将来ラジャスターンの男になるであろう彼は、インドでインド人女性に恋をし、最後キスが出来なかったため顔をすりすりした経験を持つ(ちょっと意味分からないが)、何とも奇妙な人間だ。以前のインドでのインターン先が実は同じで、ついこないだまでルームメイトだった。そんな彼は、来年からアダルト事業で有名な某企業でアフリカに行くらしい。


「When you love, just love. Don’t worry about success or failure, because love is freedom.」


MISAOには唯一ネイティブ並みに英語を操るインド人の先生が放った格言だ。30歳を超えた彼には、これまで長らく恋人はいないと聞いていたが、なんと最近2ヶ月前に来た10歳近く若いエジプト人(しかも普通に美人)の先生との婚約を決めたのだ。しかも、イスラム教の彼女はイスラム教の男性としか結婚できないため、彼はイスラム教への改宗を決意して、すでにコーランを読み始めているという。宗教の枠をも超えて、本当に恋は人を変えるのかもしれない。

僕はこの間までインドのデリー近郊都市のグルガオンにあるMISAOというシェアハウスに約9ヶ月住んでいた。先のような人たちが周囲にいたものだから、このインドでは多くの恋を見てきて、そして僕自身も体験してきた。別にインドだから恋ができると断言するわけではないが、僕が感じたことを今回は記事にした。

前提として二言だけ

前提として、幾つか先に述べておく。


まず、この記事ではプライバシーの観点から個人特定の名前を出すことは避ける


一応、ブログとして世に出すもので、誰に読まれるか分からないものだからだ。MISAOにいたことがある方は、時期が重なっていれば大体想像がつくかもしれないので、想像で楽しんでいただけると有難い。また、同様の理由から写真も使用しないので、多少退屈かもしれないが、我慢していただけると幸いです。


次に、インド恋愛留学と題しているが、そもそもインドに恋愛留学をしに行ったわけではない


結果的に恋愛留学をしてしまったということだ。インド留学の総括(特に今回インドでのメインであったインターン)に関しては、また別途記事を作成する予定である。だが、今回はインド留学全体の中でも、主要な軸となった「恋愛」という観点で記事にしたということだ。


なんせ、4月にインドに来てかれこれ12月になり、一時帰国をしたものの約9ヵ月が経過したため、書くことがたくさんできてしまった。全ての恋愛ケースを事細かに記述するつもりはないが、出来る限り読んでいただいている皆さんが楽しんでいただけるような記事にしたつもりだ。

シェアハウス生活について

これまでのインド生活を振り返る前に、重要な点について触れておきたい。


何かというと、僕が住んでいたのはMISAOが提供しているシェアハウスだ。かの有名なテラスハウスを想像してもらうと分かり易いかと思う。その劣化版だ。


1フロアに男部屋が2つ、女部屋が1ついう構成だ。計10人程度が住むことが出来る。このシェアハウスが多くの恋愛の温床となっていたと言っても過言ではないだろう。もう1つの住居も提供しているが、そちらでは恋愛話は僕の耳には入って来なかった。


このシェアハウス生活ではどうして多くの人が恋に落ちてしまうのか。


僕の経験を踏まえた上での、僕なりの考察について述べたいと思う。共同生活ということもあり、一日を共にする時間が長くなる。朝は「おはよう」の挨拶から始まり、夜は「おやすみ」と言ってそれぞれ床に就く。そしてまた次の日も同じように日々を繰り返すのだ。これに加えて、料理を一緒に作って食べる、食べ終わってから共用スペースで色々話す。カリキュラムの都合上、授業が同じ場合は、これらに授業時間も加わる。さらに、休日は旅行や外出も一緒にしたりするのだ。もうお分かりの通りで、ほぼ毎日一緒に過ごしてしまうのだ。


人によっては、「いや、なんだそれだけかよ(笑)」と思う人も多いかもしれない。もしも僕が実際に経験する前だったらそうなっていたかもしれない。しかし、これ、結構大きな要素だったと今は思っている。

環境に加えて、やってくる人たちもまた。。

このMISAOは一応「インド」という国にある。インドってのは、簡単に説明すると牛とカレーの国だ。牛肉好き人にとっては地獄の国で、カレー好きにとっては天国。


僕もインドに留学した内の一人であるが、そう、普通の人はインドになんか留学には来ない(たぶん)。つまり、インドに来る人は“いい意味”で変わっている人が多い。そんな人達との生活は刺激的で充実したものであった。


人間としても非常に魅力的で面白い人達ばかりであった。これは男女関係なく当てはまると思う。日本ではめぐり合うことないような人と出会えるのだ。そして、やはりある程度価値観も似ているものがあるとも同時に感じた。

いきなり待っていたインド恋愛留学 ~第一部~

第一部の幕開け

4月のインドは、すでに日本の夏のように暑かった。アジアの特有の熱気に包まれたインディラ・ガンディー国際空港に到着したとき、インド生活に期待と不安に胸を膨らませていたが、今振り返ると、インドであんな生活を送ることになるとは想像だにしていなかった。


4月当時、僕のカリキュラムはまずは英語の勉強だった。だいたいクラスは男女4人ずつだ。ここですでに、僕のインド恋愛留学は幕を開けていた。


気がつくと、授業なんか全く集中できないくらいある一人の女性のことが気になって仕方なくなっていたのだ。まだ、留学生活が始まって1~2週間程度でこんなことになるのか。。。とにかく、どこにいるのか気になっていて、一緒に話して料理してご飯たべるためにどうすればよいかとずっと考えていた。今後9ヵ月のインドでの生活を控えていた僕と、インドでのアパレル関係の就職を考え、シェアハウスには一年近くいる予定の彼女。それを知ったとき、僕は心底喜んだ。


しかし、まだインドでの生活が一ヵ月も経たずに彼女は今度はファッションの本場フランスのパリに行くと言い出した。運命は残酷だとこの時思った。


残り少ない一緒に過ごせる時間の中で、ルームメイトの一人(25歳にして「一番俺は今が青春してる、青春に終わりなんてない」と超イケメンなのにいい感じの京都弁で言っていた)にも相談し、告白することを決意した。


実は恥ずかしながら、生まれてからこの方、僕はしっかりと直接女性に向かって自分の思いを告白したことがなかった。22歳にして人生初めての挑戦とも言える訳だ。振り返ると、ストレートに自分の思いを伝えることが出来きて、ひと回り成長出来たと思っている。


しかし、恋愛とは難しいものだ。双方の合意が必要になり、一方的に自分が思っているだけでは意味がない。彼女は遠距離になってしまうのが無理らしい。(そもそもそんなこと関係なく僕と付き合うのが無理だったかもしれないが。。)気持ちをはっきりと伝えることができ、清々しく終わることができたと思っていた。悔いはなかった。

え、歌作れだと?


しかし、これだけでこの彼女は終わらなかった。僕がカラオケ好きというだけで、自分のために歌を作ってくれという何とも理不尽な無茶ぶりを言ってきたのだ(そう、この女性、今まで会ってきた中でもトップレベルの変人だった。でも人としては最高に魅力的。)


純粋な僕は、彼女に言われるがままに歌を作った。授業後のかなりの時間をつぎ込んで、自分の好きな音楽の歌詞をたくさん勉強して渾身の一曲を作った。


こうして、僕の処女作の歌詞を最後の日にタージマハルのツーショット写真のカラーコピーの裏に書いて贈った。
※この歌に関しては、実際に聴いた人は彼女を含め4人だと思う。この場を借りて、本邦初公開しようかとも考えたが、僕の羞恥心に勝てなかったため今回は遠慮させて頂く。どうしても歌詞が気になるという方は、お手数だが個別に連絡を頂きたい。


そんな事をしていたらもうすでに4月は終わっていた。インドに来て俺は何してんだろうと当時はよく思っていたが、今思うと、かなり真剣に向き合っていたので、これもまた一つの人生の良い経験ができたなと思う。人を真剣にさせてくれる恋愛とは素晴らしいものではないだろうか。夏は人を成長させてくれるもんだ。


この時、僕の中ではひと夏が終わりを告げていた。


これが、僕のインド恋愛留学における僕自身の経験の第一部だ。第一部という言い回しからも分かるように、そう、まだ第二部があるのだ。それに加えて、これまでMISAOで見てきた恋愛についても触れていくので、もう飽きたという方は、ページを閉じてもらった方が賢明かもしれない。

カップル誕生もあるが、そうでない場合もある


上述した通りで、共同生活をしていると僕だけでなく他の人も同様な事態に陥ることが想像できたのではないだろうか?今も続いているカップルやそうでないカップルもいる。彼らも同様にインド留学にて、恋愛も経験して帰っていったのだ。


一つ驚きなのが、なんと、その中にはこれまで男性と付き合ったことがないという女の子が、二人も付き合っていたなんて言うケースもある。インドは、こんなにも人を変えてしまうのかと思ってしまった。もちろん、男性側のうまさもあるかもしれない。(実際に29歳メガバン出身IT留学していた人は、誰もが認めるかなりのやり手だった。そして僕のことを、女性との経験がないからと好き放題いじってきた。20歳の大学生と付き合っているとミングアウトして帰国して行った。)


こうしてハッピーエンドで終わるパターンもある一方で、先に述べた僕の事例のように成就しないケースも見てきた。しかし、その恋愛が成就しなかったからと言って、それが悪いなんて僕はまっさら思っていない。友人に相談し、試行錯誤して、周りに他の人が生活しているという環境の中でうまくやっていくのは大変なことだ。失敗した人は次の環境で次の恋を見つければよいだけの話だ。

僕の人生に足りないものは何か?


インドでの留学も中盤に当たるころ、インターン先の関係で他国からインドに来た人たちと飲み会に行く機会があった。そこでまあ僕は色々な意味でボコボコにされたわけだが。結果的にこの飲み会が転機になったともいえる。


それはさておきとして、色々なアドバイスを大学生の僕なんかが社会人の方からアドバイスいただけた訳だ。その中の一つに、「恋したら?」というものがあった。


そう、僕の人生で一番足りていないものは”恋愛”だった。言い換えるならば「付き合う」という経験かもしれない。


高校は男子校で、かれこれ7~8年彼女がおらず、そのためずっと女性との経験もなく、インターン先、MISAOのメンバー、サッカー部の同期、大学の学科の友達からはそのことを散々いじられ、いつしか自分のアイデンティティーのようになってしまっていた。


この時やはり、「もっと恋しよう」と胸に誓った。しかし、恋なんてそう簡単にしようと思ってできるものではない。


モテ男ならば容易いことだろうが、全く優れたスペックを持ち合わせていないような僕は状況が異なる。しかし、そんな思いとは裏腹に恋は密かにすぐそばまでに忍び寄ってきていたのだ。

インド留学も後半戦の中でまたもや。。。~第二部~

第二部もあるなんて。。

僕のインドでの留学も㋈に日本でのビザ更新を終え、何なら終盤戦へと差しかかろうとしていた。4月から一緒に頑張ってきた長期組も多くが㋈に返ってしまった中、また新たなインドライフが始まる予感はしていた。


当然ながらメンバーは多くが入れ替わった。みんなこれまで出会ったことがないような人たちばかりで、彼らも様々なバックグラウンドを持ち合わせていて、また違った刺激的な日々がインドでは送ることが出来た。インターンの仕事にもだいぶ慣れてきて、シェアハウスでも長老(長期間滞在していたため)になっていた。


そんな中、僕の生活に変化が生じたのは10月頃だ。上述のようにメンバー入れ替わりがあるので、MISAOには毎月新しい人がやってくる。その中の一人の女性が僕のインドライフを激変させた。


中学卒業から彼女がいない僕は、実は密かにこのインド留学における恋愛に一縷の望みをかけて、インドでの滞在を12月26日までにしていた(実は一身上の都合により24日インドを出国)。理由に関しては日付から察していただけると有難い。


しかし、このことを周囲に伝えると、当然ながら、「お前にそんなチャンスあるわけないじゃないか。」と言われるわけだ。まあ、そういうのも頷けるのが当時は悔しかった。


だが、僕のこの選択は間違っていなかったと判明する。

絶対に負けられない戦いがそこにはあった

またもやインドで新しく来た女の子に恋してしまった。付き合うなら“年上、身長も高めな女性”と実体験もないまま思っておいた僕は、それとは真逆の子に恋してしまって気がついた。


「あ、別に好きになったらそんなタイプなんて関係ない、好きになったらその子のことが好きなんだ」と。


それと同時に、別の必要不可欠な要素があることにも気がついた。


何かというと、“笑顔が素敵で、常に笑顔でいる”ということだ。この子は抜群に当てはまっていた。笑顔って周囲をこんなにも和やかに、そして幸せな気持ちにするんだなって思った。つまり、この子が最高だった、ってことだ。


インドの世界遺産やマーケットにデート行ったりして、もう告白するのも時間の問題だと感じていた。しかし、勝率80%以上じゃないと告白しないと決めていたのに、4月告白して振られてしまった僕は今回こそ80%までしっかりと持っていこうと決意していた。デートしたりして、だいぶ高まっていたものの、それだけではダメだと思っていた。


しかし、やはりそうなると未熟な自分だけでは力不足は明確だった。


そこでシェアハウスの周囲の友人に日常の情報をもらいながら(朝と晩以外はインターン先にいるため、その子と過ごすことができなかったため)、


MISAOスタッフの一人(趣味は努力で、同じ埼玉のサッカー名門高校出身のイケメンのやり手。眉毛がない時代が多かったが、最近は健全。ベンチプレスが30kgしか挙げられないという、かわいさも兼ね備えていた。今後の健闘に期待。)からもメンターとしてアドバイスを挙げながら、その女の子との関係構築に努めた。

シュートを打たないフォワードなんて怖くない


しかし、一つだけ問題があった。僕が好きになる子には、大抵毎回彼氏がいる。


いつもその度に「またこの子も彼氏いるのか。ついてないな俺は。」と諦めてきた。


しかし、そんなのはただ目の前から逃げているだけだった。いい女の人に恋人がいるなんて冷静に考えて当たり前だ。いい女性ならば恋人の一人くらいいて当然である。逆も然りだろう。いい商品がすぐ売り切れになるように、いい人はすぐ他の人のものになってしまい、競争率も高くなるのは事実だ。


サッカーに例えるならば、僕は今まで"キーパーがいるのにシュートをしないフォワード”だったのだ。どんな人にもチャンスはある、それをチャンスと見なすのか、またはチャンスを逃さずチャンスをものにするのか。それだけの話だったのだ。


僕はようやくシュートを打つことが出来たのだ。そして、ゴールにも決めることが出来た。これぞインド恋愛留学で大きく成長した部分である。


付き合って初めて行ったデートは実はインド国内ではなくドバイ


このドバイでの出来事は僕の中で一生語り継ぐことが出来ると思っている。世界一大きなドバイモールでのショッピング、世界一大きなブルジュハリファからの夜景やファウンテンショー、水上レストランでのディナー、ホテルのプールや綺麗なビーチでのバカンスも、彼女と共に過ごせた時間は本当にかけがえのないものになった。


そして、大きな、大きな大人への階段を僕はこのドバイという地で登ったのだった。こんな僕と一緒に行ってくれたことを本当に感謝したい。

人間が変わるには?


そのほかにも、インド国内で一緒に旅行にも行った。普段の日常生活や週末の旅行、これらを通じて僕は人生で一番生きてて本当によかったと思えた。


インターン先の上司の方にも「変わったなお前」と言って頂いた。人生、そして人間という生き物は、いきなり変わるものなのかもしれない。


大前研一の有名な格言に、以下のものがある。

人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。

僕が変わることが出来たのは、まさにインド留学に行ったからだろう。僕自身もインドに行って彼女ができるなんて正直夢にも思ってなかった。ただインドに来る前にしたことは、自分の心に素直になって決断し、行動したということである。色々馬鹿にもされることも実はあったが、運命は自分の手で変えるものだ、誰かが決めるもんじゃない。(NARUTO好きな人はごめんなさい。。)ということを気がつかせてくれたのがこのインド留学だったなと思っている。


けれど、これから安心してなんかいられない。まずはこれからは遠距離になってしまうことだ。


ただですら恋愛素人なのに、遠距離恋愛なんて初めてだ。日本でも関東と関西。これから僕は世界をぶらぶらして、その間彼女は北欧に行く。そのあと、僕は復学して、彼女は未定だが、またどこか別の国に行くらしい。


その彼女の選択を、「離れるのが嫌だから」とかそんな理由で僕は否定したり、止める気はない。これは彼女の人生、人生の主役は僕じゃない、紛れもなく彼女だ。


だから、僕に振り回されず後悔のないように選択して、精一杯頑張ってほしい。それを僕は応援するし、できることは何でもやるつもりだ。そして、次会う時にはもっといい男になっているために、会えない間は自分磨きするだけだと思う。

最後に

かなり最後の方は格好つけて書いてしまったが、インドで恋愛を通じて多くのことを学ばせていただいた。女性との付き合いが上手くなったとか、そういうのではないが、恋愛を通じて、人として成長出来たのではないかなと思う。


また、MISAOのみんなには迷惑をかけてしまったことも多々あると思います。ほとんど年上の方ばかりだったので申し訳なかったです。同時に応援してくれた人はありがとうございました。これからも頑張ります。


そして、この何とも長たらしい、しかもインド恋愛留学とかいう訳の分からない文章を最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。僕のことキモいと思う方も大勢いたかもしれません。気分を害して申し訳ありませんでした。(そんな人は最後まで読んでないかもしれませんね。)


最後にもう一度だけ言っておきますが、インドには恋愛留学をしに行ったわけではありませんし、インドに行ったからといって恋愛ができるというわけでもありません。ただ、インド、日本に関わらず、恋したいならシェアハウス生活はおススメ致します。特にインド
ならば、落とせない女はいないと言わんばかりの恋愛スペシャリストが経営しているMISAOというシェアハウスへぜひどうぞ(笑)

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