2週間の孤独、極寒のヨーロッパ旅をざっと振り返る
こんにちは。魁です。
現在モロッコのマラケシュです。予定詰め詰めだったり、思いがけない出会いがあったりで、全然ブログ更新できていませんでした。
旅をしてもうすぐ1か月、失恋して2週間が経ち、ようやく精神的にも安定してきて、旅も中東・アフリカときて、ヨーロッパとは全然違う感じで楽しく過ごせています。
で、イタリア→オーストリア→ハンガリー→ポーランド→チェコ→デンマークとヨーロッパを旅してましたが、正直旅どころではないときばかりでしたので、国によっては全然書くことない国もあります。(期間は1/29-2/13)
が、なんだかんだ振り返ってみると色々あったなと思います。それでは、これから、サクッと振り返りを書いていきたいと思います。
第1ヶ国目・イタリア
・訪問都市 ミラノ、フィレンツェ、ピサ、ヴェネツィア
さあついにヨーロッパへ。最初はイタリア。着いたのが夜遅くでいきなり思い通りにならないことばかりだったが、なんとかホテルへ行きつき、次の日はミラノ散策。
街並みがとにかくお洒落。石畳みの道で、ドゥオーモは荘厳で(写真左上)、飯もイタリアンで馴染みがあって(写真右下がピザ)、これからのヨーロッパが楽しみな感じに。まあミラノは半日で、その日に華の都フィレンツェへ。残念ながら本田圭佑との遭遇はなかった。
ピサへ日帰りで行ったものの天気に恵まれず、加えて、倒れかかってるピサの斜塔(写真右上)を支える観光客ばかりでつまらん所だな、と思いながら1時間程度へフィレンツェへ戻る。
そしてイタリアで買うと決めていた誕プレ。フィレンツェが次に行くヴェネツィアで買おうと思っていたが、結局フィレンツェ中心部を歩きに歩き周り、無事誕プレを購入でき一安心。見つけるまで大変だったけど、見つけたら意外とこれだって感じだった。
付き合ったらプレゼント買うのめんどいとか言う人よくいるけど、そんなやつは多分本気で好きじゃないからとっと見捨てた方がいいと思う。本当に相手のことが好きだったら、自分の金と時間と労力なんて惜しまずに、相手が喜ぶことなら、喜んでするはずだと俺は思うから。
購入した夜。久しぶりの彼女との電話だったが、ある事情により若干のモヤモヤが残ったままその日は終わってしまった。
常に霧がかかりまくってとにかく天気に恵まれず(写真左下はミケランジェロ広場からのフィレンツェ)、フィレンツェから水の都ヴェネツィアへ。
かねてからカウチサーフィンでホストは決まっていた。待ち合わせ場所のバス停には、そのホストがカッコいいBMWで待っていた。これには家も期待できた。
そして家に行くと、本物の暖炉がある様なめちゃくちゃお洒落な家(写真左上)。夕食はラザニアと赤ワインでなんともカッコいい(写真右上)。灯りは少なめにして、同じ時に泊まっていた韓国人と3人で英語でひたすら政治や日本などについて話した。
いざ就寝の時間。しかし、1つ気がかりなことがあった。あらかじめダブルベッドをホスト(31歳イタリア人男性)とシェアするということ。
ツインの部屋なら泊まった事あるけど、オトコとダブルベッドは人生初。そして、先にベッドに入っていると、なんとパンツ一丁でベッドへイン。
俺「うそやん、パンツ一丁かよ。(襲われるんか俺は…。しかも胸毛すごいし。)」
結局何も起こらず、ベッドの中では、軽く足が触れる程度で済んだ。まさかヴェネツィアでこんな体験をするとは思ってもみなかった。
そんなこんなで、イタリア最終日はおすすめの店や場所を、一緒に泊まっていた韓国人と観光(写真左右下)。
初めて1人でなくなって、彼とは色々と話した。旅の話から将来や恋愛などなど。写真撮るのも楽チン。先にヴェネツィアに入ってたこともあって色々教えてもらった。
彼の英語で自分の考えを伝えようとする意志には驚かされた。あれは自分も見習わなきゃと思った。彼は言ってたが、日本人の英語が下手すぎて何言ってるか分かんない様な奴ばっかって言ってた。確かにそうだろうなと思った。しっかりと勉強せねば。
そんなことを思いながら、夜行バスでオーストリアのウィーンへ。
第2ヶ国目・オーストリア
・訪問都市 ウィーン
夜行バスなのに自販機が中にあって驚きだったバスは早朝にウィーンに到着。想像はしていたが、とにかく寒かった。北海道と同じくらいの印象。ウィーンは何となく行って見たかったが、物価高いと聞いていたので、短めにした。
ここではヴェネツィアに続きカウチサーフィンを利用して61歳のお爺ちゃんの家に泊まらせてもらった。地下鉄の駅からも近かったから便利だった。
しかし、やはりお年寄りと観光するのは大変。案内するよの好意が、全くありがたく感じられなかった笑 はっきり言ってどーでいい所に行かせたがる。お爺ちゃんとの関わり、ジェネレーションギャップを埋めるのはそう簡単ではないと感じた。
しかも、このウィーンでは彼女から衝撃の事実を伝えられ、テンションもかなり低下していた時。
行った所としては、シェーンブルン宮殿にも行ったけど(写真左上)、なんせクソ寒いし、カップルばっかりだし。心に大きなモヤモヤを抱えながら、「ノルウェイの森」を思い出しながら、こんな道を1人トボトボと悲しく歩いた(写真右上)。
そんなテンションが上がらず、観光どころではない次の日の朝、
お爺ちゃん「朝飯に俺の友達と行くから一緒に来るか?」
俺「おっけー。(まあ特に行くところもないし、することもないから行くか程度)」
そして地下鉄で、そこそこのモールへ。そこのとあるカフェに待ち合わせとのこと。ある席その友達が座っていた。
一瞬目を疑った。ただでさえ扱いが大変なお爺ちゃん。だが、そこに座っていたのは、さらにめちゃくちゃヨボヨボのお爺ちゃんが1人。外見を例えるならば、映画「ハウルの動く城」の荒地の魔女のしぼんだバージョン。
俺「… 。(まじかよ、さらにお爺ちゃん度レベルアップしたやつ来たやん。)」
始まるドイツ語での会話。全く訳わからん。こっちのテンションとは対照的に楽しそうに、余生を謳歌してるみたいだった。
そうこうして、ちょこちょこ英語で混ぜてもらい、いつも2人が行っているというドナウ川へ。
川の上流から、白鳥さん達がたくさん(写真左下)。それ見て興奮するお爺ちゃん2人(写真右下)この写真は話している写真。
お爺ちゃん2人「あれ、いつもこんなもっといるのにな。。お、来た来た来たー!おっふぉー!写メ写メ!」
俺「…。(2人喜んで興奮してるし、可愛いやん。記念に盗撮しとこ。)」
雪の中に佇むドナウ川の辺りで、傷んだ心が少しだけ癒され、ドナウの真珠と呼ばれるハンガリーのブダペストへ向かった。
第3ヶ国目・ハンガリー
・訪問都市 ブダペスト
フォアグラ、失恋メッセージ、温泉、インドで出会った友人
地味に楽しみにしていたブダペスト。夜景が好きな僕はここでの夜景を楽しみにしていた。(写真左下)
それに加え、久しぶりにインドで出会った友人と一緒に観光することも決まっていて、イタリアから沈み続けていたテンションは少しばかり上昇しかけていた。
実際にその友人と会うとお互い色々溜まっていたのか、久しぶりの日本語で大いに話した。結構綺麗な街並みに、ヨーロッパの街並みの飽きを感じながらも色々巡った。
そして、午後には温泉へ。実はハンガリーは温泉で有名な国。しかも驚くことにこの行った温泉には西洋人の美しいお姉さんがたがたくさんいて、彼女らの初めてであろう温泉に楽しみまくっている姿を間近で見ることが出来るというなんともいい所(写真右上)。
そんなこんなで3時間滞在して、ビールを飲んで、いざ夕食のレストランへ。
行き先は決まっていて、フォアグラが食べられるレストラン。ハンガリーはフォアグラが世界で一番安く食べられる国。フォアグラといえば、世界三大珍味の1つで高級食材。勿論、俺はこれまで食べたことなんてない。てか食べたいとも思ったことない。
さあいざ向かっている所だった。気分も結構良い状態。しかし、そんな最中1件のメッセージ。見ちゃダメだと分かっていながら見てしまった。
そう、それは先日長文を送った彼女から返信だ。内容を非常に簡単に説明すると、まあ別れた方がいいんじゃないか、というものだ。
俺「……。(いや、まじか、このタイミングかよ。フォアグラとかいらんわ。)」
レストランに入る僕ら2人。普通やったら、「おっしゃー、遂に人生のフォアグラや!楽しみー!」
こんな感じだろう。ですが、お察しの通りで、まあまず無理な訳です。この旅始まって以来、最悪テンション。
フォアグラと赤ワインという、何とも洒落た料理が運ばれ来る(写真右下)。店の雰囲気も良かった。正直、もうフォアグラとかどうでもよくなった。全然美味しくない。てか食欲一切わかない。何も手付かず状態。
そこからひたすら始まった友人との恋愛相談。友人の心情に関しては、友人のブログに書いてもらったので、以下↓参考にして頂きたい。
そして、僕には自称でだがある称号を付けた。「一番悲しい気持ちで人生最初のフォアグラを食べた男」これには、かなりの自信がある。
そんな最悪のテンションの中、1人虚しくポーランドのクラクフへと向かった。
第4ヶ国目・ポーランド
・訪問都市 クラクフ
さあ、ポーランドに夜行バスを使って早朝に到着したものの、もうほんとに何もする気が起きない。実はポーランドの写真まさかのこの2枚のみ(笑)。
実際にポーランドでした事は、アウシュビッツへ行ったことと(写真上が入口で、下がが死の道)、近くのスーパーにパンと水を買いに行った事だけだ。丸2日も居て、ポーランドでしたことはこれだけだ。ポーランドでの食事はこのパン2個だけ。とにかく人と話したくないし、動きたくない。絶望しかなかった。
ホテルで、ひらすらスマホのメモ帳に自分の気持ちを半泣き状態で書き殴りをして、それと同時並行で友人への今回の恋愛相談して、" target="_self">20代にすべき17のこと<恋愛編>を精読して心を落ち着け、ネットが悪いながらも彼女と電話。
事前に予約していたアウシュビッツのツアーも、その日はとにかくクラクフはとても寒くて凍えそうになりながら、英語のツアーにたくさんのカップル達に紛れながらの参加。当然内容なんて全く頭に入ってこない。
そこで俺は気が付いた。また自称ではあるが、「当時送還された人達以外で、一番悲しい気持ちでアウシュビッツに行った男」だということに。
1人悲しい気持ちで、マイナス10度近い極寒の中、またもや夜行バスでチェコのプラハへと向かった。
第5ヶ国目・チェコ
・訪問都市 プラハ
すごい綺麗な街並みで、お洒落で、女子が好きそうなイメージの強いプラハ。ポーランドに続き、物価がすごく安くて、クロワッサンばっかり食べてた。とにかくクロワッサン。そして、夜飯はでっかいウインナーを挟んだホットドッグを食べる(写真左上)。この繰り返し。
プラハでは勿論、プラハ城とか行ったが(写真右上がプラハ城からの眺め)、ヨーロッパは残酷だ。とにかく街中にはカップルばかり。うまくいかない中、毎日泣いていた俺とは、真逆の形相で観光を楽しんでいる。この光景が余計に俺の心を痛め付けたのだった。他にいる人と言えば、それ以外はセルフィーで楽しむ中国人達だ。心から観光を楽しんでいる姿に僕も楽しみたいと思えた。
このプラハでは、9月からインドで伸ばしていた髪の毛の断髪だ。もうヤケになっていたのか、口まで伸びていた前髪や、伸びきった襟足も20センチくらいだっただろうか、とにかくバッサリと切った。
カットして頂いたのはプラハで美容院をやっている日本人の女性。旦那さんはチェコ人で、プラハ在住歴11年。みるみるうちに無くなっていく俺の髪の毛を横目に、ここでも今回の恋愛相談。こうやって色んな人に相談していて思ったのは、やはり女性からの意見は大切だということ。恐らく日本から旅して、プラハで断髪して男子大学生なんて俺くらいだろう。
自分でも思ったが、「失恋しかけで髪の毛切るなんて、女子かっ」ていうツッコミ。寒い冬のヨーロッパで、一気長髪から短髪になると、当然ながら頭は寒い。でも何故かすっきりした気もしたのであった。
そんな断髪を終え、ホテルの夜はMr.childrenの「Sign」(以下のYoutube) を聴いて号泣して、目指すはヨーロッパ最後の国、デンマーク。彼女と直接今後に話すために(本来は当然そんな予定ではなかった。)プラハから飛んだ。
Mr.Children - Sign (HOME TOUR 2007~in the field~)
第6ヶ国目・デンマーク
・訪問都市 コペンハーゲン、ヘルシンゴル
初めての北欧、デンマーク。にしても、寒い。そして物価高い。想像以上に高い。でも、優しそうな人柄や英語の堪能さ、程よい田舎の感じは悪くは思わなかった。
向かうはInternational people's college という首都コペンハーゲンから、電車で北に約1時間のところにある彼女が留学中の小さな市民大学。そのの寮に2泊の予定。1ヶ月ぶりに彼女に会えるワクワクと、今回の件での不安が入り混じりる中、彼女の迎えを静かに待つ。
冷静を繕おうしても、いつ振りか分からないくらい心臓はバクバク。本読んでてもただ文字を見ているだけで、内容なんて頭に入ってこない。
そして2/10、午後4時過ぎ。待ち望んだ1ヶ月ぶり再会。とにかく複雑な感情だった。
本当はこの後の過程を詳しく書きたいが、それは止めることにした。それはなんか違うと思うと言うのが単純な理由。
会ってから近くのカフェへ行って話すことに。内容については触れないが、僕の考え、想いを全部伝えて、相手の考え、気持ちを聞いた結果、僕たちは別れることになった。
そん時は吹っ切れた様なすっきりとした感情もあったけど、やっぱり心にある悲しみからそう簡単には立ち直れなかった。時間が必要だった。
関係修復の僅かな可能性も消え去ってしまった。伝えることは全部伝えて、相手が何考えていたのかも知ることが出来た。3日後に控える誕生日のプレゼントを少し早めにだが渡して喜ぶ姿を見れた。寮の人達と楽しそうに生活してる姿も見れた。
本当はもうちょっと楽しく笑って過ごしたかったけど、あの時のメンタル状態ではしんどかったというのが率直な本音。
ボロボロの状態で、別れた次の日はまたパン一個しか食べなかった。ただですら痩せ型で、いくら食べても太らない女性がこぞって羨む体質の僕は、これ以上痩せたくないという気持ちとは裏腹に自分が痩せていくのを感じた。この時、恋愛の怖さを知ったのだった。人をここまでにするものなのかと。
結果、最善だったかというとそうじゃないかも知れない。でも僕は金払ってチケット取って、自分の時間を使って、直接面と向かって話して、お互い納得する関係にできたので、デンマークまで行ったことを後悔してない。
これからの人生、今回の経験を無駄にする事なく、次に切り替えて、新たな恋を見つけに行くだけだと思う。周りの大人達もそう言ってくれた。僕に関わってくれた色んな人に感謝したい。
そうやって、港町のコペンハーゲン(写真左右上)にて、好きな海を眺めながら(写真左下)、世界三大がっかり遺産の人魚姫には行かず、唯一行ったのは、名前は忘れたが、渦巻き状の塔(写真左下)。そして、人生そして恋愛について考え、思いを馳せ、これまで全く縁の無い、そして1番この世でいらないイベントであるバレンタインデーの2/14に僕はイスラエルへと飛んだのだった。
このあとの旅は、中東・アフリカ編へと続く。。。
終わりに
かなりポエマーになっていた僕も、デンマークで別れて2週間、中東ではヨーロッパと比較して全く違った旅になっており、そして幸運にも色んな人に出会って話をして、だいぶ落ち着いて客観的に今回のことを見れるようになりました。一時は全部フライトキャンセルして帰国しようとも思いましたが、そのまま旅続けてよかったです。
昨日エジプトで道端で知り合ったエジプト人と、路地裏でビール飲んでたら、警察に見つかり、罰金として有り金全部消えて、ATMから下ろさせられて、計7万円消えて、スマホも取られ、一時はどうなる事かと思いましたが、なんともモロッコまでやってきました。
以上!